5. 迫力の「鉄道テラスビジョン」
コンコース階の東側には、イベント広場が設けられ、その窓側には「鉄道テラスビジョン」が設置されています。柱状のサイネージ12枚と、18面のディスプレイからなる大型のビジュアル設備で、高さは約5メートル、幅は約14メートルあります。サイネージとディスプレイとが連動して、さまざまな映像を映し出すことができ、6分間のテーマ映像などを準備中。4月1日以降、高輪ゲートウェイ駅が過去と未来、日本と世界などの結節点であることを紹介するビジュアルが見られるようになります。放映時間は毎日9時~21時。3月14日~31日は、東日本の風景を静止画像で映す予定です。
高輪ゲートウェイ駅のあらまし
田町~品川間の車両基地(東京総合車両センター田町センター)の再編を経て新設された駅。山手線の駅としては1971年開業の西日暮里駅以来、京浜東北線では2000年開業のさいたま新都心駅に次ぐ新駅です。駅の所在地は、東京都港区港南2丁目になります。
計画発表は、2016年6月3日。2016年9月6日に駅の概要が公表され、2017年2月10日に駅工事が始まりました。その後、2018年12月4日に駅名「高輪ゲートウェイ」の決定が発表。線路切換工事などを経て、2020年3月14日の開業を迎えました。
JR東日本が進める環境配慮型の駅舎「エコステ」として整備され、膜屋根の採用による熱反射(内部の温度上昇抑制)と自然光の透過を活かした照明電力量の削減、木材の使用による二酸化炭素の固定化といった環境負荷を減らす工夫がなされています。太陽光パネル、小型風力発電機、壁面緑化パネルなども設置されています。
3月23日には駅舎内の店舗(無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」など)がオープン。駅南側の一部などを含めた駅全体の本開業は、2024年ごろを予定しています。同駅周辺の再開発事業により誕生する新しい街「グローバルゲートウェイ品川」も同時期完成の予定です。