3月30日、京王相模原線も延伸
小田急多摩線同様、多摩ニュータウンへのアクセスを視野に建設された京王帝都電鉄(当時)相模原線。JR駅までの延伸が進まない多摩線に対し、相模原線は横浜線、相模線の橋本駅までこの日延伸され、神奈川県相模原市と新宿・都営新宿線方面を結ぶ新たな東西軸ができました。
相模原線の延伸は、多摩ニュータウン西部地区の北側を経るルートがとられ、京王多摩センター~南大沢間が1988年5月に開業。その2年後に同線の全線開通を迎えました。終点となる橋本駅の開業日当日は、駅周辺で式典やパレードが行われるなど、京王線側の南口、横浜線側の北口ともに大きくにぎわっていました。静かな感じの唐木田駅を見てきた後だったので、より華々しく感じたものです。
京王グループでは、この橋本延伸開業を機に、「リフレッシング京王」をスローガンとする取り組みが始まりました。「京王ブルー」と「京王レッド」のコーポレートカラーが制定されたのもその一環です。
京王相模原線には、橋本以西の延伸計画がかつてはありましたが、橋本駅延伸の前に免許(橋本~相模中野間)を返上しており、計画は白紙に。京王がめざした津久井湖方面への延伸構想はなくなったものの、そのルートをたどるようにリニア中央新幹線の工事が現在進められています。橋本駅は、同新幹線の「神奈川県駅」が併設される予定で、将来的には新幹線、横浜線、京王線が交わる一大拠点駅になります。