有楽町線・副都心線用の17000系とは兄弟車?
ここまでの18000系の特徴は、デザインや路線特有の装備を除けば、2021年にデビューした有楽町線・副都心線用の17000系とほぼ同じです。
荻野さんは、18000系と17000系は同時期に設計を開始したと説明します。また、半蔵門線と有楽町線・副都心線は、駅間距離や乗車率、直通先路線での急行運転など、両線の車両に求められる条件が似通っているとのこと。その結果、両者は見た目こそ異なるものの、スペックは非常に近いものになったといいます。
デザイン上では、18000系は8000系や08系、17000系は7000系や10000系をイメージした車両です。一方、車両スペックそのものを見ると、有楽町線と半蔵門線の7000系・8000系と同様に、17000系と18000系は兄弟車と呼べる関係となっています。
18000系は、2021年6月より営業時間帯での試運転・乗務員訓練を開始し、8月に営業運転を開始する予定です。デビュー後は8000系を順次置き換えていき、2025年度までに全190両の搬入が完了する予定です。
なお、18000系に置き換えられる8000系について、荻野さんは「順次廃車もしくは譲渡となりますが、基本的には廃車、その他は調整中」と説明しています。
荻野さんは、「何の気なしに一日が始まるタイミングでこの電車に乗って『何か違うな、何かいいな』と思えるよう、エクステリアやインテリアにこだわった」といい、またデザインに加え、安全性・安定性やセキュリティといった品質にこだわったという点が、利用者に受け入れられるようになってほしいと語りました。
有料会員に登録すると、18000系の車両外観、車内や、東京メトロ車両部設計課課長の話が動画でご覧になれます。
スペシャル動画(2分42秒)