いよいよ自力走行! ピカピカになった123号機
2022年4月21日、ついに123号機の試運転の様子が報道公開されました。
2018年の搬入時とは見違える姿となった123号機。ピカピカに磨き上げられ塗装されたのはもちろんですが、老朽化していた一部の部品は、新品へと交換されました。
ボイラーの側面にある水タンクや、運転室周りなどは、新たに製造されたものに。また、前照灯は白みがかったLEDとなっており、他のSLと異なる印象を与えます。なお、今回の作業で取り外された運転室は、現在も南栗橋車両管区の敷地内で保存しているといいます。
SLとしての機能の復元に加え、東武鉄道で営業運転するために必要な機器も搭載されました。後部の石炭庫付近には無線アンテナが取り付けられ、先頭部にはATS車上子が設置されています。
6月19日には、南栗橋車両管区内で「SL大樹3重連イベント」が開催。ツアーとして開催されたイベントでしたが、初めて123号機が一般客にお披露目されました。
当日は、123号機を先頭に、207号機、325号機のC11形3重連が、12系・14系をけん引。訓練線でゆっくりとした速度でしたが、迫力ある姿を参加者に披露しました。
そして2022年7月18日、4年弱の期間をかけて復元作業が進められてきたC11形123号機が、いよいよ営業列車での運転を開始します。