WEST EXPRESS 銀河に乗るには? 新たに片道乗車プランも登場
WEST EXPRESS 銀河は、現時点では旅行商品のみの取り扱い。JRの駅窓口では購入することはできません。プランは、往復ともWEST EXPRESS 銀河利用のほか、片道のみ乗車で、往路または復路は特急「くろしお」利用のものも。いずれも宿泊つきの商品です。料金は、復路「くろしお」利用のシングルルーム1泊プランで3万円前後からです。
また、気軽に利用したいという要望が強かったためか、2023年1月~3月にはWEST EXPRESS 銀河乗車のみのプランも登場。こちらは普通車リクライニングシート限定での取り扱いで、大人1万7800円、子ども1万3850円となっています。
このほか、熊野地域の観光バスツアーや、勝浦漁港で水揚げされたまぐろの刺身も楽しめるまぐろのセリ見学ツアーなど、観光オプションもさまざま。列車で提供される旅に加え、さらに紀南エリアの魅力を楽しむことができます。
「関西発着の列車だけど、首都圏在住者でも乗れるの?」もちろん乗れます。往路の夜行列車に乗車する場合は、東京駅を夕方または夜早めに発車する新幹線でOK。復路で到着した後も、そのまま新幹線に乗り換えれば、23時ごろに東京駅に到着できます。
WEST EXPRESS 銀河という列車の名称は、かつての寝台列車のオマージュだけでなく、「この列車を運転する西日本エリアを宇宙に、各地の魅力的な地域を星になぞらえ、それらの地域を結ぶ列車という意味を込めた」といいます。そしてその願いの通り、途中に立ち寄る各駅で、地元の方々が暖かく迎えてくれることで、地域という星々とのつながりを感じることができる旅を送ることができました。
今回乗車した紀南コースの運転は3月までで、4月以降はまた別のコースでの運転が予定されています。もちろん他のコースもオススメですが、実は車窓から海を眺めるのは、この紀南コースが一番。山間部を進む山陰コースはもちろん、瀬戸内海沿いを走る山陽コースでも、明石~尾道間は海の眺望に恵まれないのです。さらに付け加えると、途中の駅での長時間停車も、この紀南コースが最も多いよう。走りつつ停まりつつ……というのんびり感を味わうには、紀南コースが最適です。
西日本の各地を流星のように駆け抜けるWEST EXPRESS 銀河。次回の旅は、この列車でいつもとは違う体験をしてみるのはいかがでしょうか。
(取材協力:JR西日本)