カメラを知ると鉄道写真はもっと面白くなる！ 前編　～撮影モードや画作りモードを使いこなそう～

鉄道写真撮影のテクニックや考え方を中心に、鉄道写真に関するあれこれをお伝えしてきた「鉄道写真なんでもゼミナール」。しかし、結構重要なお話をするのを失念しておりました（笑）。それはズバリ「カメラの機能を知る」ということです。

以前にRAWやTIFF、JPEGについてや、撮影後のレタッチなど、ちょっと専門的なことをご紹介していたのですが、肝心の、絵作りに大切なカメラの機能や、その応用については、あまり触れていませんでした。

ということで、今回の「鉄道写真なんでもゼミナール」は、鉄道写真撮影で覚えておきたいカメラの機能と、その応用についてなどを、前編と後編の2回にわけてお話ししたいと思います。

携帯電話は、いわゆるガラケーからスマホになり、そのスマホも通話機能だけでなく、パソコンと変わらない環境でのWEB検索や写真＆動画撮影機能の搭載など、様々なツールを搭載したマルチな携帯アイテムなったことで、現代人の生活にはなくてはならないものになりました。特に近年の写真＆動画撮影機能の技術の進歩は、カメラ業界を大きく揺さぶる要因にもなり、カメラ業界からコンパクトカメラのシェアを奪ったとも言われています。

しかし近年は、ミラーレス一眼の普及とさらなる高性能化もあって、カメラの販売数も増えているとか。その背景には、「思った通りの写真が撮りやすい」という意見や「カメラというツールがおしゃれ」という意見もありますが、何より「写真を撮る充実感が味わえる」という考えがあるのでは、と私は思っています。

スマホで写真を撮ろうとしても、ピント合わせや細かなズーミングができず、「そうじゃない！」と思った方も多いのではないでしょうか。アップやワイドにするズーム撮影も、デジタルズームで対処するのではなく、超広角から超望遠まで滑らかに光学ズームができ、大判プリントにも対応できるシャープかつ滑らかな作品が撮れるというのが、写真＆動画撮影専用のデジタルカメラならではのメリットです。

また、スマホ写真は、撮影した後の画像をスマホが自動でレタッチすることが多くなっています。対するデジタルカメラは、撮影する人自身が予め設定を試行錯誤して撮影に臨むことが多いです。撮影前に積極的な操作をするからこそ、「写真を撮った！」という楽しさと喜びに繋がると感じます。やはり餅は餅屋、そして写真はカメラです。

そして、今回お話しするカメラの基本機能や設定を覚えると、より写真を撮る楽しさと喜びが強くなるはずです。少し難しい内容かもしれませんが、カメラを自在に操る鉄道写真愛好家を目指してご覧ください!!

今回はミラーレス一眼だけでなく、一眼レフにも共通する機能の解説です。ぜひお手持ちのカメラを触りながら見て頂きたいと思います。

さて、表題の通り、デジタルカメラで撮影する時に知っておきたい基本的な４つの機能を挙げてみましょう。