先頭部のデザインが進化した300系
初代「のぞみ」用として1992年にデビューし、東海道・山陽新幹線の高速化に貢献した300系。引退は2012年3月でした。
300系の引退記念装飾は、100系の配置を踏襲し、先頭部と先頭・中間車の側面に掲出されました。ただし、300系は0系や100系のような「鼻」が無いため、先頭部の装飾は連結器カバー上の高い位置となりました。また、これまでは文字のみだった先頭部も、側面同様に装飾入りデザインとなっています。
引退記念装飾を掲出した300系J編成は、2月17日から臨時「のぞみ」に充当。ダイヤ改正前日の3月16日に運転された「のぞみ」329号を持って、東海道新幹線での営業運転を終えました。
JR西日本が保有した300系F編成も、J編成と同じ3月16日に引退。同日には臨時「のぞみ」609号がさよなら列車として運転されましたが、これまで通り同社300系への引退記念装飾はありませんでした。
700系の引退記念装飾は、300系と同様に前面と側面に掲出されています。JR東海では、このスタイルが引退装飾として定着したようです。なお、これまでと同様に、JR西日本の700系B編成には、引退記念装飾は掲出されていません。