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新幹線最後の売店など、2階建て新幹線「Max」引退とともに消える設備4選

2021年9月26日(日) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

3.初代新幹線から採用されてきたパンタグラフ

現在の新幹線車両が装備するパンタグラフでは、支持部を1本の脚とした「シングルアームパンタグラフ」が一般的です。しかしながら、このタイプが開発される前は、折り畳み時に面積が小さくなる「下枠交差式パンタグラフ」が、0系から採用され続けてきました。

E4系の下枠交差式パンタグラフ
E4系の下枠交差式パンタグラフ

東北・上越新幹線では、200系、400系、E1系、E2系(初期製造車両)が下枠交差式を採用。E2系と同時にデビューしたE3系において、初めてシングルアーム式が採用されました。しかしながら、E4系では先祖返りして下枠交差式を採用。その後、E2系の下枠交差式搭載車が全廃された結果、2021年時点では最後となる下枠交差式搭載新幹線車両となったのです。

現代の新幹線で主流となっているシングルアーム式
現代の新幹線で主流となっているシングルアーム式

E4系が搭載するパンタグラフは、東北・上越新幹線の初代車両である200系のPS201形と同型。まさに先祖返りと言えるものですが、機器搭載スペースが限られる2階建て車両であるE4系において、折り畳んだ際の脚の長さがシングルアーム式よりもコンパクトとなる下枠交差式の採用は、まさに理にかなったものと言えます。

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