新幹線以外で最も速い列車は?
新幹線を除く最も速い列車は、2022年現在は京成電鉄の特急「スカイライナー」です。「スカイライナー」の最高時速は160キロ。2010年に開業した成田スカイアクセス線のうち、印旛日本医大~空港第2ビル間を、この速度で走行しています。
「スカイライナー」が時速160キロで走行できるのは、線形が良いことはもちろんのこと、高速走行区間に踏切がなく、軌道内への侵入といった緊急停止が必要な状況の発生を防げる環境にあるため。現在は「スカイライナー」以外に例はありませんでしたが、かつては2015年の北陸新幹線開業まで運転されていた在来線特急「はくたか」が、北越急行ほくほく線内を時速160キロで走行していました。
「スカイライナー」以外では、「ひたち」「サンダーバード」といった、JR北海道を除くJR各社の特急、そして常磐線の特別快速や京阪神地区の新快速、近鉄特急など一部私鉄の列車が、最高時速130キロで運転されています。
時速130キロ運転の由来は、非常時の停止距離などを考慮したもの。かつて、踏切などで異常を発見した際、非常ブレーキで停止できる距離は600メートルが限度、ということから逆算で定められた、と言われています。