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2017年の鉄道を振り返る[ 車両・列車編]

2017年3月のJRグループダイヤ改正では、北海道を中心に大きな動きがあった。札幌と稚内・網走を結ぶ特急列車は、一部が旭川駅で系統が分割された。また、「スーパー白鳥」から撤退した789系0番台が「ライラック」に転用され、785系の大部分を置き換えた。同改正ではこのほか、東海道・山陽新幹線の定期「のぞみ」からの700系撤退、烏山線・若松線の全列車の蓄電池車統一、男鹿線への蓄電池車投入などが行われた。

3月には、西武のダイヤ改正も行われ、40000系を使用した定員制列車「S-TRAIN」が運転を開始した。2017年は着席保証タイプの列車が注目を浴びた年でもあり、南海・泉北高速が運転する「泉北ライナー」の専用車両12000系が1月に運転を開始したほか、8月には京阪8000系に「プレミアムカー」が連結された。

4月には、東武などのダイヤ改正が行われ、500系「Revaty(リバティ)」がデビューした。その一方で、浅草~日光方面を結んだ快速、区間快速が廃止された。また東武鉄道では、8月にSL「大樹」の運転を開始した。SL大樹は、JR北海道から貸与されたC11 207や、JR各社から譲渡された車両を使用しており、多くの鉄道事業者が一丸となって実現させた列車だ。SLの動きとしては11月、JR西日本のD51 200が、SL「やまぐち」にて本線復活を果たした。

5月には、JR東日本が「TRAIN SUITE 四季島」を、また6月には、JR西日本が「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を運転開始。ともに両社が総力を挙げてプロデュースしたクルーズトレインで、高価な価格設定ながら申込が殺到している人気列車となっている。7月には、伊豆急行線などを走る「THE ROYAL EXPRESS」がデビューしており、豪華な列車の旅の場が広まりつつある。

10月には、大阪環状線で活躍していた103系が引退した。国鉄時代に一大勢力を築いた103系も、現在は西日本で細々と運用されるのみとなっている。また、3月には485系の定期列車が消滅し、4月には昼夜兼用特急型電車として活躍した583系が引退するなど、国鉄型車両の活躍の場がまた少し減少していった。

12月30日は銀座線の浅草~上野間が開業して90年。この節目に合わせ、東京メトロは様々なイベントを開催した。かつて丸ノ内線で活躍した500形の修繕や、銀座線1000系特別仕様車を使用したタイムスリップイベント列車など、ファンが注目するイベントが盛りだくさんだった。一方で3月には、銀座線01系が90周年当日を待たずに営業運転を終了した。同形式は、一部が熊本電気鉄道に譲渡されて活躍しているほか、3両編成1本が中野車両基地にて動態保存されている。

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