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車体更新で誕生 生まれ変わった鉄道車両たち

2020年5月9日(土) 鉄道コムスタッフ

冷房を載せるために更新

東武日光線や鬼怒川線、野岩鉄道、会津鉄道のローカル列車で使用され、かつては浅草駅にも姿を見せていた6050系。200系同様、この6050系も機器流用による改造名義で誕生した車両です。

6000系の機器を流用して誕生した6050系
6000系の機器を流用して誕生した6050系

1986年の野岩鉄道会津鬼怒川線開業を控えていた当時、同線と直通運転する予定となっていた日光線系統の快速列車には、6000系が使用されていました。この6000系は、1964年にデビューした比較的若い車両でしたが、冷房設備を搭載しておらず、他形式と比べてサービスレベルに見劣りがありました。

東武鉄道は、6000系の継続使用か更新かを検討した結果、車体新造による更新を決定。1985年から1986年にかけて、6000系の全22本を6050系に改造しました。

また、6000系からの改造が終了した後にも、6050系のさらなる本数増が求められたため、後年に7本が機器の流用が無い完全な新車として投入されました。また、野岩鉄道向けにも3本、会津鉄道向けにも1本が、それぞれ新車として製造されています。

日光線系統の快速列車などで活躍してきた6050系ですが、2017年のダイヤ改正で浅草駅発着の定期快速列車が廃止され、改造車グループのうち余剰となった一部の編成が廃車されています。一方、新造車グループはまだまだ全編成が活躍中。2本は634型「スカイツリートレイン」として改造され、臨時特急列車や団体臨時列車などに使用されています。

2019年11月には、日光線開業90周年を記念して、1編成が6000系時代を再現した塗装となって登場しました。2020年2月には、さらにもう1本が6000系塗装となって運用を開始しており、現在は2本とも日光線や鬼怒川線などで運転されています。

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