削減が目立つJR北海道
厳しい経営状況が続き、さらに新型コロナウイルスの影響で利用者が減少しているJR北海道では、ダイヤ改正で特急列車の削減に踏み切ります。
石北本線の特急「大雪」全列車と、宗谷本線の特急「サロベツ」1往復は、季節による利用者の変動が大きいとして、閑散期となる4・5・10・11月の火~木曜日に運休となります。函館本線の特急「カムイ」「北斗」も、一部列車を利用が見込まれる日に運転する臨時列車に変更されます。
また、特急「北斗」「おおぞら」では、編成を短縮。「北斗」は7両から、「おおぞら」は6両から、いずれもグリーン車1両、指定席2両、自由席2両の5両編成に減車となります。
一方、新車が投入される路線も。JR東日本GV-E400系の兄弟車両である電気式気動車、H100形の増備が進み、従来の函館本線長万部~小樽間などに加え、宗谷本線旭川~名寄間や石北本線旭川~上川間、室蘭本線長万部~東室蘭~苫小牧間、室蘭~東室蘭間でも運用が始まります。
長万部~東室蘭間では、全普通列車がH100形での運転となります。車両置き換えに加え、JR北海道管内では利用が少ない18駅が廃止となることにより、H100形の投入区間では所要時間短縮が実現。宗谷本線では、ダイヤ調整により、最大31分速達化されることとなります。