「スーパー」な特急は風前の灯火に
JR東日本以外の特急列車では、列車の新設・廃止は無いものの、こちらも動きが見られます。
JR北海道では、特急「スーパー北斗」「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の列車名から「スーパー」が外され、「北斗」「おおぞら」「とかち」となります。
これらの列車はもともと、新型車両の導入によって大幅なスピードアップを図り、当時残存、あるいは置き換えたキハ183系列車との差別化を図るため、「スーパー」を冠した列車名となっていました。しかし、現在は各列車ともJR化後の形式に統一されているため、JR北海道は「旧型車両との差別化を図るという意義が薄れてきた」として、列車名から「スーパー」を外すこととしました。改正後も残る「スーパー」な特急は、JR西日本の「スーパーはくと」など4列車のみとなります。
その「スーパー」化で投入された「おおぞら」のキハ283系は、キハ261系の追加投入によって、12本中6本が置き換えられます。JR北海道が2019年に発表した中期経営計画では、北斗・おおぞら系統のキハ281系・キハ283系を2021年度にキハ261系へ置き換えることが盛り込まれており、今後もキハ261系の投入が継続される予定です。
JR西日本では、特急「はるか」に新型車両の271系を導入。これまで6両編成と9両編成で運転されていたはるかですが、改正後は全列車が9両編成での運転となる予定です。