毎年恒例となっている春のJRグループダイヤ改正。2021年は3月13日(土)に実施されます。
今回のダイヤ改正では、新型コロナウイルスによる利用者減少の影響で、各社とも列車の削減傾向が目立ちます。また、多くの事業者が終電の繰り上げを実施。一例を挙げると、JR西日本の場合、各線で最大10~30分程度の繰り上げを実施します。
これに加えて、新型車の運用拡大による旧型車両の運転終了といった話題も。東海エリア以西のJRグループや、大きな変更点がある私鉄のダイヤ改正概要をご紹介します。
N700Sが固定ダイヤで運転
2020年3月のダイヤ改正で700系が撤退し、全営業車両の性能が統一された東海道新幹線。これによって全形式の運用が共通となり、同年7月にデビューした最新車両のN700Sも、従来のN700系やN700Aと区別無く運用されていました。
しかしながらJR東海では、3月のダイヤ改正にあわせて、東海道新幹線の一部列車をN700Sの固定ダイヤで運転することとしました。対象列車は、「のぞみ」が下り5本、上り4本、「ひかり」が下り1本、上り2本、「こだま」が上下各3本。従来は当日まで充当列車が不明だったN700Sの運用を、簡単に選ぶことができるようになります。
なお、設定期間については、3月時点では6月30日までの設定列車のみが発表されていますが、JR東海によると、「今後の設定については、お客様の反応を見ながら検討していく」とのことです。