観光列車でも新たな車両が続々登場
新形式車両の投入に加え、既存の車両を改造する観光列車でも動きがあります。
JR四国の「伊予灘ものがたり」は、2021年12月に引退した従来のキハ40系に代わり、新たに改造されたキハ185系が春に運行を開始します。従来車では2両編成でしたが、キハ185系では3両編成と1両増車。この1両については、車両が丸ごと貸切扱いとなる、グリーン個室として提供されます。
JR西日本では7月に、岡山県北エリアへ新たな観光列車「SAKU美SAKU楽」(さくびさくら)を投入します。キハ40系1両を改造する車両で、外観は淡いピンクの1色塗装。車内には、食事可能なテーブルが設置されます。現在同じ岡山エリアで走るキハ40系「ノスタルジー」同様に、観光列車と一般列車の双方で運用される予定です。
JR九州では、2022年秋の西九州新幹線開業にあわせ、長崎エリアへ新D&S列車「ふたつ星4047」を投入。特急「はやとの風」や「いさぶろう」「しんぺい」用の予備車両を改造し、武雄温泉~長崎間で運転します。
近畿日本鉄道では、大阪難波~近鉄奈良~京都間で観光特急「あをによし」が登場。4月29日に運転を開始し、週6日程度運転されます。車両は12200系4両編成1本を改造し、2人用の「ツインシート」、3~4人用の「サロンシート」のほか、軽食や飲料等を販売する販売カウンターが設置されます。