VSEや国鉄時代製造の211系など、引退する車両たち
一方、2022年、または同年度中に運用終了が決まっている車両もあります。
特急型車両では、小田急電鉄の50000形「VSE」が、ダイヤ改正の前日となる3月11日に定期運転を終了。今後は2023年秋ごろまで臨時列車を中心に運転された後、引退する予定となっています。
また、JR北海道の特急「おおぞら」で活躍するキハ283系も、同列車のキハ261系統一にともない、定期運用が消滅します。
JR九州の肥薩線などを走る特急「はやとの風」は、同列車用の車両を「ふたつ星4047」用にねん出するため、3月のダイヤ改正で廃止に。2004年の九州新幹線新八代~鹿児島中央間開業にあわせて登場した「はやとの風」ですが、新たな新幹線開業を契機に消滅することとなりました。
JR東日本の足湯つき新幹線として知られるE3系「とれいゆ つばさ」も、3月に運転を終了。新幹線車両による「のって楽しい列車」は消滅することとなります。
一般型車両では、E131系に置き換えられる形で、相模線、宇都宮線、日光線の205系が引退。おおさか東線でも、221系が営業運転を開始する一方、従来の201系は同線から撤退します。また、315系を導入するJR東海では、211系自体は3月時点では全廃とならないものの、国鉄時代に製造された4両編成2本が引退。これにより、同社の車両は全てJR発足後に製造された車両となります。
私鉄においては、東急電鉄の田園都市線を走る8500系が、2022年度中に引退する予定。2018年にデビューした2020系の投入も一段落します。また、東京メトロ有楽町線・副都心線用で投入されている17000系は、2022年度に全21本の投入が完了する予定です。これにより、営団地下鉄時代から有楽町線で活躍してきた7000系が引退することとなります。