廃止される快速列車たち
2022年3月のJRグループダイヤ改正では、一部の快速列車廃止が予定されています。
JR東日本では、新潟~直江津間を走る快速「信越」と、新潟~会津若松間の快速「あがの」が廃止に。「信越」は、2021年3月のダイヤ改正で、ライナー列車「らくらくトレイン信越」と快速「おはよう信越」を統合して登場した列車ですが、約1年で運転を終了することとなりました。また、総武快速線・成田線でラッシュ時に運転されていた「通勤快速」も廃止され、総武快速線系統の一般列車は全て「快速」に統一されます。
JR西日本では、山陽本線岡山~福山間の快速「サンライナー」と、山陰本線米子~益田間の快速「アクアライナー」が姿を消します。
これらの快速列車は、本数や設定時間帯が限られていたものですが、近年の利用状況の変化を受けて廃止されることとなりました。ただし、「信越」の長岡~直江津間については、E129系による無名の快速列車が代替列車として設定されるほか、「あがの」「アクアライナー」では、一部区間で時刻変更や普通列車の設定による補完がなされています。
また、同じく2022年春にダイヤ改正を実施する京王電鉄では、「準特急」が廃止されます。
特急と急行の間の種別として2001年に登場した準特急は、かつては同名の列車が存在していましたが、21世紀においては京王独自の種別となっていました。今回のダイヤ改正で準特急は廃止されますが、あわせて特急の停車駅に笹塚駅、千歳烏山駅が追加されることとなり、2022年1月現在の準特急と同じ停車駅に。種別としては準特急は廃止されますが、実際には特急が廃止され、準特急が特急に名称を変更する、という改正内容となっています。