私鉄で1位2位を争う豪華車両がデビュー! その他も続々登場した新型車
先に挙げた宇都宮ライトレールのHU300形以外にも、2023年には新型車両が多数デビューしました。
その中でも目玉と言えるのが、東武鉄道のN100系。「スペーシア X」の愛称を持つ、「スペーシア」こと100系の後継車両です。
東武特急の新たなフラッグシップ車両として登場したスペーシア Xは、スペーシアの個室や販売カウンター(ビュッフェ、営業終了済)といった要素を引き継ぎつつ、これらをブラッシュアップ。6室設けられた個室のうち1室は、私鉄最大級の広さをほこる「コックピットスイート」となり、カフェカウンター「GOEN CAFE SPACIA X」では同列車限定のクラフトビールやコーヒーなどを販売するといったように、上質なサービスを提供する列車となりました。西の近鉄「しまかぜ」と並ぶ、私鉄随一の豪華さを持つ特急車両ではないでしょうか。
2023年にデビューした特急型車両はスペーシア Xのみでしたが、一般型電車では、デザインが特徴的な車両が大阪で登場しました。大阪メトロの400系です。中央線用として投入された同形式は、宇宙船をイメージした独特な外観が目を引きます。中央線は、2025年の開催を予定する大阪・関西万博のアクセス路線の一つとして位置付けられており、400系は万博開催までに順次投入される計画です。
このほか、JR北海道の737系、JR貨物のEF510形300番台、泉北高速鉄道の9300系、福井鉄道のF2000形、南阿蘇鉄道のMT-4000形が、2023年にデビューしました。本記事の公開後ですが、鶴見線用の新型車、E131系1000番台も、12月24日に営業運転を開始する予定です。また、新形式ではないものの、3月には「オホーツク」「大雪」でキハ283系が営業運転を開始。また9月には、2022年まで新潟エリアで活躍してきたE127系が活躍の場を神奈川県に移し、南武支線で営業運転を開始しています。