毎年恒例となっている春のJRグループダイヤ改正。2021年は3月13日(土)に実施されます。
今回のダイヤ改正では、新型コロナウイルスによる利用者減少の影響で、各社とも列車の削減傾向が目立ちます。また、多くの事業者が終電の繰り上げを実施。一例を挙げると、JR東日本の場合、各線で最大20~40分程度の繰り上げを実施します。
寂しいトピックが目立つ一方で、新型車両のデビューといった嬉しい話題も。JRグループのほか、大きな変更点がある私鉄のダイヤ改正概要をご紹介します。
東北新幹線が大宮以南で最高速度アップ
東北新幹線や上越新幹線などが走る上野~大宮間では、最高速度が従来の時速110キロから時速130キロとなります。
住宅街を走る上野~大宮間では、線形上の問題に加え、騒音対策として速度を抑えることが求められたため、1985年の開業当初から最高時速が110キロとなっていました。JR東日本では、2018年よりこの区間の速度向上に着手。埼玉県内の約12キロを速度向上区間とし、吸音板設置や防音壁かさ上げといった対策工事を進めてきました。
今回の速度向上で、上野~大宮間の所要時間は従来より約1分の短縮を実現。東京~新函館北斗間を走る「はやぶさ」は、同区間を最速3時間57分で走破することとなります。