毎年恒例となっている春のJRグループダイヤ改正。2022年は3月12日(土)に実施されます。
新型コロナウイルスによる利用者減少の影響で、各社とも列車の削減傾向が目立つ、今回のダイヤ改正。細かいところでは、親しまれてきた特急列車の愛称の消滅といった話題もあります。
残念ながら暗い話題が目立つ2022年春のダイヤ改正。JR東海やJR西日本など、東海以西各エリアの改正概要をご紹介します。
愛称から消える「ワイドビュー」
JR東海では、2022年のダイヤ改正にあわせ、在来線特急列車に付与していた「(ワイドビュー)」の愛称を廃止します。
「ワイドビュー」は、キハ85系や373系、383系など、JR東海が導入した特急型車両を使用する列車に付与していた愛称。従来の国鉄型車両と区別するためのものですが、「スーパーはくと」のように「スーパー」を冠した列車名とは異なり、駅・車内放送や特急券の券面では「ワイドビュー」は省略されていました。
JRグループが発足した当初は、JR東海の「ワイドビュー」のほか、JR四国を除く各社では「スーパー」、さらにはJR東日本の「ビュー」「スーパービュー」、JR九州の「ハイパー」など、さまざまな冠名を付けた列車が登場しました。
しかしながら、JRグループ発足当初に登場した車両が置き換えられていくと、次第にこれらの愛称も消滅し、JRグループでは「スーパー」を冠する列車はJR西日本のみに。そのほかの名前も、JR東日本の「サフィール」、そしてJR東海の「ワイドビュー」のみとなっていました。
ダイヤ改正後は、JR東海の在来線特急列車は「ひだ」「南紀」「しなの」「伊那路」「ふじかわ」と、シンプルな名称で運転されます。