鉄道開業150周年を迎えた2022年の鉄道業界は、西九州新幹線開業や、2011年以来約11年ぶりに全線営業を再開した只見線など、明るい話題が盛りだくさん。未だ新型コロナウイルスの影響を脱しない中でも、希望が見えつつあった年でした。
2023年には、どのような鉄道業界の動きが予定されているのでしょうか。
待望の「相鉄・東急直通線」開業
JRグループや一部私鉄がダイヤ改正を実施する3月18日には、相鉄と東急を結ぶ「相鉄・東急直通線」が開業します。
相鉄・東急直通線は、西谷~新横浜間の「相鉄新横浜線」、新横浜~日吉間の「東急新横浜線」を経由するルート。2019年11月に開業した「相鉄・JR直通線」とともに、相鉄線と都心方面を直接結ぶ新路線です。
この路線で新たに開業する駅は、新横浜と新綱島の2つ。このうちの新横浜駅は、東海道新幹線や横浜線、横浜市営地下鉄ブルーラインと接続する駅。相鉄線のみならず、東急線方面から東海道新幹線へのアクセス性向上にもつながります。
開業後のダイヤは、相鉄本線(海老名方面)からは東急目黒線方面に、相鉄いずみ野線からは東急東横線方面に直通するのが基本。海老名~新宿間では、すでに相鉄・JR直通線の列車が運転されていること、さらに同区間では小田急とも競合することから、利便性を考慮してこの設定となりました。日中時間帯はそれぞれ1時間あたり2本の運転で、東横線からは東京メトロ副都心線に、目黒線からは都営三田線に、それぞれ直通運転します。
一部の時間帯では、相鉄本線から東急東横線方面に、相鉄いずみ野線から東急目黒線方面にと、両者のパターンが入れ替わることも。この中では、海老名駅発東武東上線小川町駅行き、という列車も運転される予定です。