鉄道コム

北陸新幹線の延伸開業に「つばさ」新型デビュー、「ミニ本線」誕生も 2024年春のダイヤ改正、何が変わる?

2024年3月2日(土) 鉄道コムスタッフ

新型「つばさ」E8系デビュー

JR東日本では、山形新幹線「つばさ」用の新型車両として、E8系がデビューします。

「つばさ」用の新型車両E8系
「つばさ」用の新型車両E8系

E8系は、山形新幹線では1999年にデビューしたE3系を置き換えるために導入する車両です。同じ新在直通用車両としては、2012年にデビューした「こまち」用E6系がありますが、最高営業時速320キロのE6系に対し、E8系のそれは時速300キロ。時速275キロのE3系よりはスピードアップしていますが、少し控え目です。一方、最高速度を抑えたことで、先頭部の流線形部分はE6系より4メートル短い9メートルにできました。その分だけ客室スペースを増やしているため、速度の代わりに定員を重視した形です。

「こまち」用のE6系。E8系よりも「鼻」は長めです
「こまち」用のE6系。E8系よりも「鼻」は長めです

ダイヤ改正時点では、E8系は「つばさ」6本に投入。うち、「つばさ」最速となる124・131号では、東京~山形・新庄間の所要時間を、改正前の各列車より4分短縮します。その後もE8系は順次投入予定。E3系は次第に減少していきます。

E8系によって置き換えられるE3系は、先述したように、山形新幹線用では1999年にデビューしました。形式自体は、秋田新幹線「こまち」で1997年にデビュー。山形新幹線では、増発用の投入編成や秋田新幹線から転用された編成(1000番台)と、初代山形新幹線用車両である400系を置き換えるために導入された2000番台が運用されています。両番台は前照灯の形や座席数、コンセントの有無などに違いが。また、2000番台のうち1本(L65編成)は、現在は導入当時の銀色に復元されて活躍しています。意外とバリエーションに富んだ形式です。

1997年にデビューした「こまち」用のE3系(2020年に引退)
1997年にデビューした「こまち」用のE3系(2020年に引退)
「つばさ」用のE3系。画像は2014年から見られる現在の塗装です
「つばさ」用のE3系。画像は2014年から見られる現在の塗装です
2023年には、デビュー時の銀色に塗装変更された編成が登場しました
2023年には、デビュー時の銀色に塗装変更された編成が登場しました

なお、「つばさ」へのE8系投入にあわせて、東北新幹線で「つばさ」と連結する「やまびこ」は、使用車両がE2系からE5系に変更されます。E3系の引退はまだ先ですが、E2系とE3系の組み合わせは、本改正で見納めとなります。

E2系(左)とE3系(右)の連結は、ダイヤ改正で見納めに
E2系(左)とE3系(右)の連結は、ダイヤ改正で見納めに
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。