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新幹線延伸や新型車のデビュー、そして消えた車両や社名も 鉄道業界の2024年を振り返る

2024年12月14日(土) 鉄道コムスタッフ

新型「つばさ」がデビュー! その他も多く登場した、2024年の新型車両

新幹線では、山形新幹線「つばさ」用の新型車両E8系が、3月のダイヤ改正にあわせてデビューしました。E3系を置き換えるために開発されたE8系は、「こまち」用のE6系がベース。最高時速は300キロ(E6系は時速320キロ)に抑えられたものの、最高時速275キロのE3系よりはスピードアップを実現しています。E8系は、2026年までにE3系を順次置き換えるため導入される予定です。

「つばさ」用の新型車両E8系
「つばさ」用の新型車両E8系

特急型車両では、JR西日本の273系が、4月に営業運転を開始しました。「やくも」で使われてきた381系を置き換えるための車両で、JR西日本では久々の振り子式車両となりました。特急型の譲渡車両では、JR東海のキハ85系が、KTR8500形となり、WILLER TRAINSで3月に運転を開始しています。

2024年4月にデビューした273系。「やくも」で運用に就いていた381系を置き換えました
2024年4月にデビューした273系。「やくも」で運用に就いていた381系を置き換えました

また、優等列車で使われる車両としては、阪急電鉄で2300系がデビューしました。同形式のデビュー日である7月21日、阪急では同社初の座席指定サービス「PRiVACE」を開始。この2300系と、新造の専用車を組み込んだ9300系(2024年12月現在は一部編成のみ)で提供されています。

京都線の新型特急用車両として登場した、阪急2300系。4号車は座席指定サービス「PRiVACE」の車両で、ドアが他の車両よりも少なくなっています
京都線の新型特急用車両として登場した、阪急2300系。4号車は座席指定サービス「PRiVACE」の車両で、ドアが他の車両よりも少なくなっています

観光列車では、JR東日本の「SATONO」とJR九州の「かんぱち・いちろく」が4月に、JR西日本の「はなあかり」が10月に、それぞれデビューしました。いずれも既存の車両を改修したもので、「SATONO」はHB-E300系「リゾートあすなろ」、「かんぱち・いちろく」は「いさぶろう・しんぺい」用キハ40系およびキハ125形、「はなあかり」はキハ189系が改造元です。

「リゾートあすなろ」を改造して2024年にデビューした「SATONO」(まぐささんの鉄道コム投稿写真)
「リゾートあすなろ」を改造して2024年にデビューした「SATONO」(まぐささんの鉄道コム投稿写真)

一般型車両でも、新型が次々と登場しました。10月には、近畿日本鉄道の8A系と、仙台市営地下鉄の3000系がデビュー。11月には、熊本市電の2400形と、福岡市営地下鉄の4000系が、それぞれ営業運転を開始しました。譲渡車両でも、上毛電気鉄道の800形(元東京メトロ03系)が2月に、銚子電気鉄道の22000形(元南海2200系)が3月に、それぞれ営業入りしています。

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