鉄道コム

新幹線延伸や新型車のデビュー、そして消えた車両や社名も 鉄道業界の2024年を振り返る

2024年12月14日(土) 鉄道コムスタッフ

災害とトラブルが相次いだ2024年

2024年は、1月1日に能登半島地震が発生し、翌2日には日本航空機と海上保安庁の航空機が滑走路上で衝突し炎上する事故が起きるという、「災」が続く出だしとなりました。

能登半島地震では、住宅や道路などで多くの被害が発生したのはもちろんのこと、能登半島を走るのと鉄道やJRの七尾線も被災。さらに、震源から離れた黒部峡谷鉄道でも、落石で鉄橋が損傷したことで、2024年は一部区間の運休を余儀なくされました。これにより、富山県が2024年に一般開放・旅行商品化を予定していた「黒部宇奈月キャニオンルート」も、年内の開放が断念されています。

能登半島地震で被災したのと鉄道。全線復旧までには3か月以上を要しました(2015年撮影、Boeing 787さんの鉄道コム投稿写真)
能登半島地震で被災したのと鉄道。全線復旧までには3か月以上を要しました(2015年撮影、Boeing 787さんの鉄道コム投稿写真)
「黒部宇奈月キャニオンルート」で乗車する乗り物の一つ、「上部軌道」の客車
「黒部宇奈月キャニオンルート」で乗車する乗り物の一つ、「上部軌道」の客車
上部軌道の途中駅「千人谷駅」。渓谷に架かる橋に設けられた「駅」で、両側には絶景が広がる……のですが、一般利用者への開放は、2025年以降にお預けとなりました
上部軌道の途中駅「千人谷駅」。渓谷に架かる橋に設けられた「駅」で、両側には絶景が広がる……のですが、一般利用者への開放は、2025年以降にお預けとなりました

災害だけでなく、機器故障などに起因するトラブルも、新幹線で多発しました。1月には、東北新幹線上野~大宮間で架線が切れる事故があり、新幹線のダイヤが終日乱れる事態に。3月には「つばさ」が郡山駅でブレーキが効かず、大幅に過走するトラブルが発生しました。さらに9月には、走行中の「はやぶさ」「こまち」の連結器が外れる事案が発生しています。東海道新幹線でも、7月に保守用車が脱線し、ダイヤが大幅に乱れるという輸送障害がありました。

連結して走る「はやぶさ」と「こまち」(トラブルを起こした列車ではありません)
連結して走る「はやぶさ」と「こまち」(トラブルを起こした列車ではありません)

9月には、JR貨物で車輪の輪軸の検査データ偽装が問題となり、他社でも同様の偽装が次々と発覚する事態となりました。

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道コムおすすめ情報

画像

阪神新型「3000系」導入発表

座席指定サービスにも対応、2027年春にデビュー予定。既存急行用車両も色を順次変更へ。

画像

荷物輸送専用の新幹線

荷物輸送サービス「はこビュン」の専用車両。E3系を改造し、2025年秋に投入予定。

画像

新型新幹線「E10系」開発発表

次期東北新幹線車両として開発。2027年秋以降に落成し、2030年度内に営業運転を開始。

画像

「元新京成車」扱いどうなる?

4月1日の京成電鉄と新京成電鉄の合併後、元新京成車はどうなる? 京成に取材しました。その将来の分析も。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

3月の鉄道イベント一覧

ダイヤ改正の3月到来。鉄道旅行や撮影の計画は、鉄道コムのイベント情報で。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。