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事情さまざま、わずかな製造数で終わってしまった鉄道車両たち 東海・西日本編

2020年5月24日(日) 鉄道コムスタッフ

国鉄型車両に似た顔の新型車

JR四国の予讃線や土讃線の一部区間は国鉄末期に電化されましたが、この電化開業時には新造された121系のほか、関東などで活躍していた111系が導入されました。この老朽化した111系の取り換えを目的としてJR四国が製造したのが、6000系です。

1996年デビューの6000系
1996年デビューの6000系

前面は213系と同じデザインですが、側面のドアは乗務員室直後のものが片開きに。両開きドアよりも乗務員室に近づけることで、ワンマン運転時の運賃収受に対応しやすくなっています。車内は213系と同様に転換クロスシートを装備しています。

また、界磁添加励磁制御を採用した213系と異なり、6000系の制御装置はVVVFインバータ方式。高負荷・過回転に対応できる特性を活かし、電動車は3両編成中1両のみとなりました。運用によっては、7000系の片運転台付随車を連結することもあり、この場合には1M3Tと、かなり極端なMT比となることが特徴的です。

1996年にデビューした6000系ですが、その製造数は3両編成2本の6両のみに留まりました。残る111系の置き換えについては、JR東日本から譲渡された113系を改造して対応しています。なお、JR四国の一般形電車は、本四備讃線の快速「マリンライナー」用5000系を除くと、この6000系以降は製造されていません。

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