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事情さまざま、わずかな製造数で終わってしまった鉄道車両たち 東海・西日本編

2020年5月24日(日) 鉄道コムスタッフ

JR九州初の直流電車

福岡市営地下鉄と相互直通運転を行っている、JR九州の筑肥線。同線の複線区間延伸開業にあわせ、JR九州が2000年に営業運転に投入したのが、同社が初めて開発した直流電車の303系です。

筑肥線に投入された303系
筑肥線に投入された303系

JR九州の電化路線は、地下鉄と直通するために直流電化された筑肥線と、デッドセクションを挟む山陽本線以外は、すべて交流電化路線となっています。筑肥線は国鉄時代に電化されていましたが、2000年当時に使用されていたのは、国鉄が製造した103系。民営化後に新たな車両を投入する機会は無かったため、303系が同社初開発の直流電車となったのでした。また、4ドア・ロングシートの通勤型としても、民営化後初の車両となっています。

そんな初めてづくしの303系ですが、増発対応目的としての投入となったため、製造両数は6両編成3本の計18両に留まりました。同じ筑肥線で活躍していた103系の置き換えは、2015年にデビューした305系が担うこととなります。

2015年にデビューした305系。こちらは6両編成6本が製造されました
2015年にデビューした305系。こちらは6両編成6本が製造されました
 

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