列車削減や運用縮小が目立つ首都圏JR路線
2020年から続く新型コロナウィルス感染拡大の影響や、これにともなうテレワーク等の普及により、鉄道利用者の減少が続いています。鉄道各社では列車本数を減らす傾向にあり、これは首都圏のJR路線でも同様です。
朝通勤時間帯では、ほとんどの首都圏JR路線で列車本数が減少。山手線、中央快速線、常磐線、京葉線では、日中時間帯の運転本数も削減されます。
また、総武快速線では、通勤時間帯に運転されていた「通勤快速」が快速列車へ格下げに。「通勤快速」は東海道線や宇都宮線、高崎線でも2021年に廃止されており、近郊型タイプの車両による「通勤快速」は、今改正をもって消滅となります。
常磐線では、品川~上野~土浦間で運転されている「特別快速」が大幅に削減。これまで日中時間帯に6往復が運転されていましたが、改正後は朝夕の2往復のみとなります。また、普通列車は土浦駅で系統分離され、日中時間帯は同駅での乗換が必要となります。
一方、削減された「特別快速」のダイヤを活用し、常磐線の上野東京ライン直通列車は増加。上野駅と土浦駅基準で10時~14時台に発車する取手以北直通の列車は、全て品川駅発着となります。
このほか、八高線・川越線ではワンマン運転を開始。これにあわせて、朝夕に運転されていた八高線と中央快速線の直通列車は、運転を取り止めます。