6050型引退に大手、東武鉄道のダイヤ改正
JRと同日にダイヤ改正を実施する東武鉄道では、都市部でのダイヤパターン変更をともなう大規模な変更はありません。一方、日光・鬼怒川エリアにおいては、運転系統変更を含む大規模な変化があります。
2017年4月のダイヤ改正まで浅草駅発着の快速・区間快速列車で使われていた6050型は、同改正以降も日光・鬼怒川エリアのローカル列車を中心に使用されてきました。一方、日比谷線直通用車両を改造した20400型が、2018年より6050型の置き換え用として投入され始め、6050型の運用は次第に減少していました。
そして3月12日のダイヤ改正において、東武鉄道は日光線南栗橋~東武日光間、鬼怒川線全線での普通列車ワンマン運転を開始。ワンマン運転非対応の6050型は、ほとんどが20400型に置き換えられることとなります。
また、鬼怒川線の運用パターンも変更されます。これまでは鬼怒川線と野岩鉄道線・会津鉄道線を直通する普通列車が運行されていましたが、改正後のダイヤでは、鬼怒川温泉~会津高原尾瀬口間で1日1往復運転される直通列車を除き、全て新藤原駅での乗換が必要となります。
加えて、会津鉄道線との電車普通列車直通運転も廃止となります。会津鉄道への直通列車は特急「リバティ」と快速「AIZUマウントエクスプレス」のみとなり、6050型の普通列車による直通運転は消滅します。
現時点で、東武鉄道所属6050型の完全引退と、野岩鉄道所属の6050型3本の引退については発表されておらず、ダイヤ改正後も鬼怒川温泉駅以北の運用に就くことが想定されます。一方、会津鉄道所属の6050型については、ダイヤ改正をもって引退することが発表されています。
東武鉄道ではこのほか、土休日運転の特急「きりふり」が定期運転を終了。この列車で使用されてきた350型も、定期運用が消滅します。