新型車両で変化する中央西線
中央本線(中央西線)の名古屋~中津川間では、ダイヤ改正より普通列車全列車が8両編成での運転となります。
中央西線の名古屋近郊エリアは、国鉄時代には通勤型車両である103系が投入されたほど、利用者が多い路線です。2021年改正のダイヤでも、最短で4両編成の列車がある一方、ラッシュ時には最長で10両編成の列車が運転されていました。改正後は、両数だけ見れば一部は減少となりますが、朝の上り列車は3本が増発されるほか、新型車両315系の投入効果も期待されます。
3月5日にデビューした新型車両の315系は、8両貫通編成での製造。これまでの短編成を複数連結した列車と異なり、中間部に運転台つき車両が挟まっていません。そのため、同じ8両編成で比較した場合には、ほかの形式による列車よりも定員増が図られています。
なお、315系の投入による置き換えで、JR東海では4両編成2本のみの存在となっていた211系0番台が、3月7日に廃車回送されました。この0番台は、JR発足後に投入された5000番台と異なり、国鉄時代に製造された車両。この2本の引退によって、JR東海は全車両がJR発足後の車両となります。