JR貨物の機関車の動きは?
JR貨物では、ダイヤ改正に先立つ2月、EF67形電気機関車が定期的な運転を終了しました。
EF67形は、山陽本線瀬野~八本松間の連続勾配区間、通称「セノハチ」で、貨物列車の登坂を補助するために導入された車両。国鉄時代にEF60形およびEF65形から計8両が改造され、もっぱら貨物列車を後押しする役目を担っていました。
しかし、製造から約50年が経過し、老朽化が進んだことで、2013年からはEF210形300番台によって置き換えられることに。EF210形は本務機兼用のため、EF67形と一対一での置き換えとはなりませんでしたが、EF67形の運用は次第に減っていきました。そして2021年のダイヤ改正では、ついに同形式の運用は1つのみに。そして2022年ダイヤ改正を前に、運用を終えることとなりました。
EF67形のほかにも、JR貨物では機関車運用の動きが予想されています。
2021年には、高崎線・上越線系統や中央東線系統で活躍しているEH200形が、名古屋エリアでの試運転を数回実施しています。また、これまではもっぱら東北本線系統で使用されていたEH500形も、日本海縦貫線にて試運転が実施されています。
JR貨物では現在、EF64形やEF65形、EF66形、DE10形、DE11形といった、国鉄時代製造の機関車を使用しています。今回のダイヤ改正で全ての運用が消滅するわけではありませんが、中央西線へのEH200形投入によるEF64形の運用削減、EF210形の増投入によるEF65形の運用範囲減少など、国鉄機関車の活躍の場が減ることが考えられています。