鉄道コム

2022年春ダイヤ改正で何が変わる?~西日本編~

2022年3月11日(金) 鉄道コムスタッフ

JR貨物の機関車の動きは?

JR貨物では、ダイヤ改正に先立つ2月、EF67形電気機関車が定期的な運転を終了しました。

EF67形は、山陽本線瀬野~八本松間の連続勾配区間、通称「セノハチ」で、貨物列車の登坂を補助するために導入された車両。国鉄時代にEF60形およびEF65形から計8両が改造され、もっぱら貨物列車を後押しする役目を担っていました。

「セノハチ」で活躍したEF67形
「セノハチ」で活躍したEF67形

しかし、製造から約50年が経過し、老朽化が進んだことで、2013年からはEF210形300番台によって置き換えられることに。EF210形は本務機兼用のため、EF67形と一対一での置き換えとはなりませんでしたが、EF67形の運用は次第に減っていきました。そして2021年のダイヤ改正では、ついに同形式の運用は1つのみに。そして2022年ダイヤ改正を前に、運用を終えることとなりました。

EF67形を置き換えたEF210形300番台
EF67形を置き換えたEF210形300番台

EF67形のほかにも、JR貨物では機関車運用の動きが予想されています。

2021年には、高崎線・上越線系統や中央東線系統で活躍しているEH200形が、名古屋エリアでの試運転を数回実施しています。また、これまではもっぱら東北本線系統で使用されていたEH500形も、日本海縦貫線にて試運転が実施されています。

JR貨物では現在、EF64形やEF65形、EF66形、DE10形、DE11形といった、国鉄時代製造の機関車を使用しています。今回のダイヤ改正で全ての運用が消滅するわけではありませんが、中央西線へのEH200形投入によるEF64形の運用削減、EF210形の増投入によるEF65形の運用範囲減少など、国鉄機関車の活躍の場が減ることが考えられています。

去就が注目されているEF66形27号機
去就が注目されているEF66形27号機
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

アンケート

このリポート記事について、よろしければ、あなたの評価を5段階でお聞かせください。

関連鉄道リポート

関連鉄道コらム

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。