通勤で使える特急列車サービスの拡充
普通列車の運行本数が減少する一方で、着席通勤で活用できる特急列車は拡充されています。
阪和線では、朝の大阪方面の特急「くろしお」6号が、20分ほど運転時刻を繰り下げに。これにより、日根野→新大阪間では「はるか」とあわせ、約25分間隔で特急列車が運転されることとなります。
また、阪和線・紀勢本線の「くろしお」と、北近畿方面の「こうのとり」「きのさき」「はしだて」「まいづる」は、自由席を廃止し全車指定席列車に変更。北陸方面の「サンダーバード」と「しらさぎ」(9両編成の列車のみ)も、自由席のうち1両を指定席に変更します。
指定席特急料金は自由席料金よりも高額ですが、JR西日本では、自由席と同額か自由席以下の価格で、「eチケットレス特急券」や「J-WESTチケットレス」といったチケットレスサービスを提供しています。また、「J-WESTチケットレス」を紀勢本線などでエリア拡大するほか、期間限定ながら料金を一律500円とする「J-WEST チケットレス 500」も発売。チケットレスサービスの拡充と特急列車の形態変更によって、着席需要に対応していきます。
特急列車ではありませんが、新快速の有料座席指定サービス「Aシート」も、ダイヤ改正にあわせて全席が指定席に。2019年の導入当時は乗車まで着席保証がなく、車内で着席料金を支払う形でしたが、2020年12月より座席の半分を指定席として発売。そしてサービス開始から約3年で、全ての座席が乗車前に指定・確保できる形態へと変化することとなります。