3月16日のダイヤ改正以降も予定ぞくぞく
3月16日のダイヤ改正以降にも、春にはさまざまな予定があります。
JRグループのダイヤ改正の翌週、3月23日には、北大阪急行線の千里中央~箕面萱野間が延伸開業します。現在の終点である千里中央駅から北へ向かう約2.5キロの路線で、終点の箕面萱野駅のほか、途中駅の箕面船場阪大前駅の2駅が新たに開業します。箕面萱野~大阪メトロ御堂筋線梅田間の所要時間は約24分。千里中央駅でバスと鉄道を乗り継いでいた従来のコースより、10分程度の短縮を見込みます。
3月24日には、JR九州の「SL人吉」が、ラストランを迎えます。けん引する機関車は、8620形58654号機。1922年に落成した、100歳を超える古豪です。国鉄時代の1975年に一度引退した後、1988年に「SLあそBOY」として復活。その後、一時的な引退を挟みつつ、これまで熊本県を中心に活躍してきました。今回の引退は、車両の老朽化や、部品確保が困難になったことなどが理由ということ。九州を走るSLは、これで見納めとなります。
4月6日には、岡山~出雲市間を走る特急「やくも」の新型車両、273系がデビュー。カーブを高速に通過するために車体を傾ける「車体傾斜式」の車両で、傾き制御にコロを使用する「振り子式」の車両です。振り子式の電車としては、2000年にデビューしたJR九州の885系以来、国内では24年ぶりとなる新形式です。
同じ4月6日には、南海電気鉄道の高師浜線が、運転を再開します。この路線は、羽衣駅と高師浜駅を結ぶ、全長約1.4キロの路線。羽衣駅付近の連続立体交差事業によって、2021年から運休が続いていました。
4月26日には、JR九州の新たなD&S列車「かんぱち・いちろく」がデビューする予定です。博多~別府間を由布院経由で結ぶ列車で、車内にはボックスシートや畳敷きの個室といった座席が設置されています。デザインを担当したのは、鹿児島のデザイン会社IFOO。これまで同社の車両の多くをデザインしてきた、ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんによる作品とは異なる、新たな雰囲気をかもしだす列車となるようです。