651系からE257系に変わる高崎線特急
高崎線の特急列車では、これまで使用されてきた651系に代わり、E257系が投入されます。あわせて、「草津」が「草津・四万」に名称を変更するほか、「スワローあかぎ」は「あかぎ」に統合され、名称としては消滅します。
今回投入されるE257系は、大宮総合車両センターに所属する5両編成の5500番台。もとは房総特急用として製造された500番台を改造した車両です。大宮総合車両センターには波動用車両として転属したのですが、波動用のみならず定期列車にも再登板することとなりました。この5500番台は、臨時特急「鎌倉」など、さまざまな臨時列車で活躍していますが、定期列車への投入は、今回が初のこととなります。
このE257系と入れ替わる形で、651系は高崎線定期特急の運用から退きます。651系は、1989年にデビューした、JR東日本が初めて導入した特急型車両。当初は常磐線の特急「スーパーひたち」に投入され、JRグループでは初めて、時速130キロでの営業運転を実現した車両でもありました。2012年デビューのE657系によって常磐線での運用は置き換えられましたが、2014年、185系を置き換えるために高崎線での運用を開始しました。
651系の高崎線デビュー時には、「スワローあかぎ」という名称も新たに設定されました。「スワロー」は、国鉄時代から伝統的に使われているツバメ(Swallow)と、「座ろう」の2つを掛けたもの。全席指定席とし、「スワローサービス」という新たな制度を導入したため、従来の「あかぎ」と区別されました。
このスワローサービスは、現在は「あずさ」や「ひたち」でも導入されている、全席指定席のサービスとほぼ同じもの。ダイヤ改正以降は「あかぎ」も全車指定席となり、改正前は「スワローあかぎ」だった列車ともども、「あずさ」などと同じ全席指定席サービスとして扱われます。