かつての私鉄最速達列車が廃止に 東日本の私鉄のダイヤ改正
相鉄・東急直通線の開業に関連したもの以外にも、一部の私鉄がダイヤを改正します。
東武鉄道では、東上線で種別の改廃をともなう変更を実施。快速急行が朝霞台駅に、急行が朝霞駅に、準急が上板橋駅に新たに停車。加えて、快速急行は川越~小川町間が各駅停車となります。さらに、快速がダイヤ改正にあわせて廃止。東武鉄道全体から快速という種別が消滅します。
秩父鉄道では、急行「秩父路」の運転区間が拡大し、羽生~影森・三峰口間での運転に。羽生~熊谷間での運転は2021年に取り止められており、約2年ぶりの復活となります。また、西武線直通列車は、三峰口駅発着が1往復削減される一方、長瀞行きの列車は秩父鉄道線内が新種別「直通急行」としての運転に変わります。
北越急行では、ほくほく線の最速達種別「超快速『スノーラビット』」が廃止され、定期列車は全てが普通列車となります。
「超快速」は、2015年に廃止された在来線特急「はくたか」の後を引き継いで設定された列車。運転開始当時は、越後湯沢~直江津間の途中停車駅を十日町駅のみに絞り、料金不要の快速列車ながら、特急列車と遜色ない速達サービスを提供していました。また、愛称の「スノーラビット」は、「はくたか」に使用されていた同社681系の愛称を引き継いだもの。速達性だけでなく精神面でも、特急列車を引き継いだ列車となっていました。