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新幹線開業に新型車両の登場など 鉄道開業150周年を迎えた2022年を振り返る

2022年12月30日(金) 鉄道コムスタッフ

西九州新幹線開業 在来線も大きく変化

2022年における鉄道のビッグニュースといえば、9月23日の西九州新幹線開業です。

9月23日に開業した西九州新幹線の車両
9月23日に開業した西九州新幹線の車両

西九州新幹線は、武雄温泉~長崎間を結ぶ路線。長崎本線のバイパス路線と言える路線で、博多~長崎間は従来よりも約30分短縮した最速1時間20分で結ばれることとなりました。

この路線の特徴と言えるのが、武雄温泉駅での対面接続。西九州新幹線は、さまざまな理由から他の新幹線網と直接結ばれない「離れ小島」となっています。そのため、博多方面と長崎方面の移動には、同駅での乗換が必須。利用者にとっては不便な乗換の利便性を少しでも向上させるため、新幹線と在来線特急が同じホームで接続する方式が採用されました。

武雄温泉駅での新幹線と在来線の対面接続
武雄温泉駅での新幹線と在来線の対面接続

西九州新幹線の開業とともに、在来線でも大きな動きがありました。

対福岡県方面の高速輸送の役割を新幹線に譲った長崎本線では、特急「かもめ」が廃止。新幹線と接続する列車は佐世保線に乗り入れる「リレーかもめ」となり、門司港・博多~佐賀・肥前鹿島間の特急は「かささぎ」として運転されるようになりました。また、新幹線開業前は「白いかもめ」として活躍していた885系は、開業後は佐世保線へ活躍の場を移し、「白いみどり」として運転されています。

「みどり」での運用が始まった885系。新幹線開業前は「白いかもめ」として活躍していました
「みどり」での運用が始まった885系。新幹線開業前は「白いかもめ」として活躍していました

ローカル輸送主体となった長崎本線のうち、肥前浜~長崎間では、電化設備が廃止され、全列車が気動車による運転となりました。一般列車のほか、D&S列車「36ぷらす3」の乗り入れも終了し、12月からは電化設備の撤去も進められています。

そのD&S列車では、新幹線開業にあわせて、新たに「ふたつ星4047」が西九州エリアを走り始めました。他にも、かつては肥薩線で活躍し、2020年の豪雨被害で同線が不通になって以降は他エリアで運用に就いていた「かわせみ やませみ」が、9月23日以降は豊肥本線で運転されています。

都市間列車や観光列車のテコ入れが目立つ一方で、一般列車では運転本数や両数を削減。鹿児島本線の福岡エリアでは、日中時間帯の快速列車の運転が取り止められるなど、利用者数の減少を見据えた守りの姿勢が見られます。

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