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新幹線開業に新型車両の登場など 鉄道開業150周年を迎えた2022年を振り返る

2022年12月30日(金) 鉄道コムスタッフ

2022年に登場した、各地のニューフェイスたち

例年同様に、2022年もさまざまな新型車両が登場しました。

新型車両デビューのトップバッターとなったのは、3月にデビューしたJR東海の315系。1999年デビューの313系以来、同社の在来線一般型電車では23年ぶりの新型車両となりました。

2022年の新型車両デビュートップバッターとなった、JR東海の315系
2022年の新型車両デビュートップバッターとなった、JR東海の315系

同じJR東海では、7月に特急型車両のHC85系がデビューしました。この車両は、エンジンで発電し、バッテリーに蓄えた電力とあわせてモーターを回す、ハイブリッド気動車。同社では初採用の方式です。まずは特急「ひだ」のうち名古屋~高山間の列車でデビューし、12月には富山駅発着の列車にも運用を拡大。これまで「ひだ」で活躍してきたキハ85系を順次置き換えています。

特急「ひだ」に投入されたHC85系
特急「ひだ」に投入されたHC85系

新形式ではありませんが、3月にはJR東日本の宇都宮線や日光線で、E131系600番台が営業運転を開始。205系を置き換えました。4月には、JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」が代替わりし、2代目となるキハ185系が営業運転を開始しています。

宇都宮線・日光線用のE131系600番台
宇都宮線・日光線用のE131系600番台

私鉄や公営事業者でも、新型車両が登場しました。関東では5月、横浜市営地下鉄ブルーラインで4000形がデビュー。都営地下鉄三田線でも、同線用では初めての8両固定編成となる6500形が、営業運転を開始しました。関西に目を転じてみると、京都市営地下鉄烏丸線で、開業時に投入された10系以来、約41年ぶりとなる新型車両の20系がデビューしています。

横浜市営地下鉄ブルーライン4000形
横浜市営地下鉄ブルーライン4000形

新造車両ではない改造車両や譲渡車両も、続々デビューしています。2月には、富山地方鉄道の20020形が営業運転を開始。西武鉄道の10000系「ニューレッドアロー」を譲受したもので、先代の5000系「レッドアロー」(の車体)に続き、西武の特急車両が富山で第二の人生を歩むことになりました。

このほか、北条鉄道のキハ40系(もとJR東日本キハ40系)、アルピコ交通の20100形(もと東武鉄道20000系)、近鉄12200系を改造した観光特急「あをによし」、JR西日本の「SAKU美SAKU楽」、大阪メトロ中央線の30000A系が、2022年に営業運転を開始しています。

旅客用車両ではありませんが、JR東日本は2月、試験車両としてFV-E991系「HYBARI」を導入。3月から南武線や鶴見線で試験を実施しています。この車両は、水素を用いた燃料電池で発電し、バッテリーに蓄えた電力とあわせ、モーターを回して走行する「燃料電池車両」。すぐに営業運転で活躍するものではありませんが、水素燃料電池車両の実用化に向けたステップとして、重要な車両となっています。

FV-E991系「HYBARI」
FV-E991系「HYBARI」

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