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新幹線開業に新型車両の登場など 鉄道開業150周年を迎えた2022年を振り返る

2022年12月30日(金) 鉄道コムスタッフ

JR化後の形式や私鉄の車両も次々引退

国鉄型以外でも、車両の世代交代が進みました。

JR北海道では、10月23日運転の臨時特急「スーパー北斗」をもって、キハ281系の運用を終了しました。同社では初めてとなる振り子式気動車で、函館~札幌間の大幅な所要時間を短縮した車両でした。なお、キハ281系の発展型となるキハ283系も、3月のダイヤ改正で定期運転を終了。特急「おおぞら」から撤退しています。しかし、こちらは2023年のダイヤ改正で「オホーツク」「大雪」に再び投入されることが発表されています。

2022年10月で運用を終了したキハ281系
2022年10月で運用を終了したキハ281系

JR東日本は、先述したE131系によって、相模線、宇都宮線、日光線で使用していた205系の運用を終了しました。現在も同社管内で運転されている205系は、仙石線、鶴見線、南武支線の3路線のみ。いずれも先頭車は中間車から改造されたタイプで、205系デビュー当時の先頭デザインを残す車両は、JR東日本管内からは消滅しています。

同社では他にも、3月にE3系「とれいゆ つばさ」が定期運用を終了しました。同じE3系を改造した「現美新幹線」(2021年引退)とともに、新幹線では珍しいイベント用車両でしたが、デビューから約8年での引退となりました。なお、改造元のE3系自体も、2024年度デビュー予定のE8系によって置き換えられることが発表されており、タイムリミットは刻々と迫っている状況です。

私鉄でも、歴戦の車両が引退しました。3月のダイヤ改正で、東武鉄道と会津鉄道の6050型が運用を終了。残るは6050型改造の634型「スカイツリートレイン」と、野岩鉄道所属の6050型2本のみとなっています。

3月ダイヤ改正で、野岩鉄道車と「スカイツリートレイン」を除き引退した6050型
3月ダイヤ改正で、野岩鉄道車と「スカイツリートレイン」を除き引退した6050型

6050型は、日光・鬼怒川エリアのローカル運用のほか、かつては浅草~日光・鬼怒川・会津方面の快速列車で活躍していた車両。2017年のダイヤ改正で快速系統が廃止され、さらに20000型の改造車両が順次投入されたことで、運用範囲が狭まっていきました。東武鉄道では他にも、かつて急行(現在の特急)に使用してきた350型が、2022年に運用を終了。1990年代に100系「スペーシア」の裏で日光・鬼怒川方面へのアクセスを支えてきた2形式が、ともに引退してしまいました。

東京メトロでは、営団地下鉄時代に製造された7000系が引退。当初は有楽町線用として導入され、2008年以降は副都心線でも運用。東武東上線や西武池袋線、東急東横線などでへも乗り入れていました。

営団地下鉄時代から活躍してきた、東京メトロ7000系
営団地下鉄時代から活躍してきた、東京メトロ7000系

大阪メトロでは、御堂筋線の10A系が引退しました。試作車を除いては一貫して御堂筋線および直通先の北大阪急行線で活躍し、大阪市内の大動脈を日夜支えていました。

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